うつや精神疾患、メンタル不調で休学を決めた人が必ずぶつかる悩み。
それは「休学中バイトをするかどうか」です。
療養のためにはストレスをなるべく減らしたいものの、お金が無いと休むどころか生活できません。
私は休学中もバイトを続けていましたが、休学中のバイトには重視すべき条件があると感じました。
今回は休学中のアルバイトについて、休学経験者の私が考える重要ポイントをご紹介します。
休学中のバイト 3つのポイント
私は摂食障害からメンタル不調を起こし、大学3年生の10月から半年間休学をしました。
そして休学期間中も、バイトは続けていました。
メンタルどん底の時期でもバイトを続けられたのは、その環境がかなり恵まれており、好条件が揃っていたからだと考えています。
休学中のバイトに関して、大切にしてほしい3つのポイントをご紹介します。
- 給料は重視しない
- できれば休学中であることを伝える
- 慣れているバイトを続ける、新しく始めない
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
給料は重視しない
正直に言ってしまうと、休学中のバイトは暇つぶし&気分転換です。
授業に行かず人に会わずで部屋にこもりきり…
「休んで何もしてない罪悪感を抱かないための手段の1つがバイト」と考えましょう。
バイトなら強制力もあって家から出る理由になります。
体を動かし、タスクをこなしてその報酬を貰う…その成功体験があるか無いかで、心の充実度は大きく変わってきます。
「お金を稼ぐぞ」と意気込むと、力んで義務感やストレスを招きかねません。
「家に居てばっかじゃ気が滅入るし、来週はバイト行ってみよ~」くらいの感じで気分転換しましょう。
できれば休学中であることを伝える
もし可能なら、社員さんやバイトリーダーに「ちょっと体調を崩して休学していまして…」と伝えておいたほうがラクです。
メンタルがピークにしんどいときは、家はおろかベッドからも出られません。バイトなんて無理むり。
本当に辛くて動けなくなったとき、事前に伝えておけば休みやすくなります。
言い辛いかもしれませんが、私が当時社員さんに伝えたときは「あら~そうなんだ!こっち続けてくれてありがとうね!」と言ってくれました。
バイトは変わらず続けたいと思っていることを併せて伝えておくと、シフトを組む側も安心できます。
もちろん、言い辛いなら無理をして伝える必要はありませんよ。
慣れたバイトを続ける、新しく始めない
個人的な見解ですが、休学してから新しくバイトを始めるのはあまりおすすめしません。
休学中もバイトをするなら、継続的に働いていて仕事に慣れた状態であるのが望ましいです。
などなど、始めたてのバイトにはストレスになりやすい要素がたくさんあります。
休学中の最優先事項は休むこと。
自分からバイトを新しく探すのは、ストレスを探しに行っているのと同義です。
休学してもバイトは続ける?辞める?
休学中は避けたほうがいいバイト
- シフトの量を調整し辛い
- 週4日以上出勤
- 出勤時間が異様に早いor遅い
- 同年代との会話や交流が多い
- 苦手な人がいる
先ほどもお伝えしたように、休学中に最優先すべきは休むこと。
具体的には「充分な睡眠時間を確保すること」です。
睡眠不足はあらゆる体調不良の根源。
早朝のシフトで苦手な早起きをしたり、深夜シフトで昼夜逆転…という生活は回復してからにしましょう。
また、怖いマネージャーや苦手な社員さんがいるバイトもできれば避けたいところ。
「怒られないようにしなきゃ」と怯えてしまう相手が居るなら、休学中に続けられるバイトではありません。
気分転換に睡眠や安心を奪われないよう、しっかり吟味しましょう。
休学中も続けて大丈夫なバイト
- シフトの量を自分で調整できる
- 週1~2日出勤
- 出勤時間帯は睡眠に影響がない
- 暇すぎず、忙しすぎない
- 会話が少ない、苦じゃない
体力や調子にもよりますが休学中のバイトは週に1~2回くらいが負担にならずちょうど良いでしょう。
出勤の時間帯は、午後や夕方あたりなら睡眠の妨げにはなりにくいです。
また、適度な会話にはリラックス効果もあります。
休学すると人に会わず、会話する機会がほぼゼロになるので、バイト先の人と世間話するだけでもリフレッシュになりますよ。
これらが全て揃った都合の良いバイトはそう多くないと思いますので…自分が優先したい条件をピックアップして考えてみてくださいね。
休学中もバイトをしたい場合は?
過度なバイトはストレスになるとはいえ、休学中もお金が無いと困りますよね。
バイトをしないと休学中の生活費や医療費が無い…という人もいるでしょう。
そこで、休学中もバイトを続けたい場合の対処例を3つご紹介します。
シフトを減らしてもらう
今までのバイトを休学中も続けたい人は、シフトを減らしてもらうのがおすすめ。
できれば、1週間単位でバイトをしていない日のほうが多くなるのが望ましいです。
心身ともに「ちょっと余裕がある」くらいのシフト量にしましょう。
「シフトを減らして欲しい」とは言いにくいかもしれませんが、雇用側は辞められるよりずっとマシです。
「体調不良」というしっかりした理由があれば、さすがに聞き入れてくれると思います。
単発、短期バイトを探す
先ほど「バイトを新しく始めるのはおすすめしない」とお伝えしましたが、例外もあります。
それは単発の仕事や短期バイトです。
- ラッピング、梱包、在庫チェック
- イベントスタッフ
- 季節のバイト(果物収穫、雪かき作業など)
- 行事系のバイト(年賀状、ワクチン接種など)
- 映画やドラマのエキストラ
- 在宅ワーク、クラウドソーシングサイトなど
などなど、1週間程度のものから1日で終わるものまで様々あります。
勤務期間が短いと仕事の量や内容も、シンプルで覚えやすいものしか教えられません。
もしミスをして怒られても「どうせ来週には終わるし」と切り替えられるので浅い傷で済みます。
短期バイトは休学中や、休学明けの人におすすめですよ。
節約!休学中も大学施設は使える
バイトとはちょっとズレますが、プチ節約術をご紹介。
休学中も在籍はしていますし、学生証の電子マネーも使えます。
つまり休んでいる間も大学の学食や図書館、パソコン室、生協販売は利用可能です。
学食(食堂)を使えばコンビニや外食よりもぐっと食費が浮きますし、生協販売なら雑貨や書籍を通常の店舗より安く買えることもあります。
大学施設を上手に活用して生活費を抑えるのも1つの方法ですよ。
まとめ
以上、休学中のバイトについて私の考えをお伝えしました。
口酸っぱく言いますが、休学中の最優先事項は「休むこと」です。
休学をするほどメンタルが弱っている人はたいてい休むのが苦手だったり、休むことに罪悪感があったりします。私もそうでした。
休学中のバイトは、そういった罪悪感を紛らわせる手段の1つとなってくれます。
バイトに行って、外の空気を吸って、タスクをこなして軽く人と喋ると「私はまだなんとか大丈夫だ」と思えたりするんです。
もし余力があるなら、休学中の療養にバイトを上手に活用してみてくださいね。
ちなみに、休学中におすすめの過ごし方についてこちらの記事で詳しく解説しています。
よかったら覗いてみてください。
もし休学中のアルバイトについて具体的に聞きたいことがあれば
私のSNSからDMで気軽にお声がけください
筆者ごまふのツイッター:@gomafufufu_0504
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント