留学で、インターンで、病気・精神的な理由で…などなど、大学の休学制度を利用する人は増えつつあります。
私も大学3年生のときに摂食障害で授業に行けなくなり、休学を経験しました。
しかし実際に手続きを踏むと、簡単に調べただけでは分かりにくい重要な注意点がたくさんありました。
- 休学できる期間には上限がある
- 休学期間+在学期間が8年を超えると除籍
- 国公立なら学費は基本免除されるが、申請のタイミング次第では免除されない場合もある
以下、人には聞きづらい休学制度の注意点について、図解付きで解説します。
なお、ここで紹介するのは国公立大学文系の一例です。
私立や専門学校の場合、大学によって制度が異なるため、必ずご自身の大学規則をご確認ください。
休学期間のしくみ
休学は「疾病」もしくは「その他の理由」で修学できない人が、大学に籍を置いたまま在学期間をストップさせる制度です。
所属する学部の窓口へ休学届を期限内に提出することで休学を申請できます。
休学期間は既定の範囲内であれば延長することも可能です。
また休学時だけでなく、復学時も手続きは必要となるため忘れずにチェックしておきましょう。
休学期間の上限に注意!
確認すべきポイントは、連続して休学できる期間には上限があることです。
私の大学では「連続2年以上の休学はできない」とされていました。
2年半や3年間の休学はできないけれど、「1年休学+在学+1年休学」のような形は可能ということですね。
長期の留学やインターンを考えている人は、必ず自分の大学の上限を確認しましょう。
修業期間の上限は8年。超えると除籍に
休学において最も注意すべきポイントが、休学期間&修業期間の上限です。
私の大学では「休学期間は通算4年まで」「在学+休学期間が合計8年間を過ぎると除籍(退学)」が規則でした。
つまり1年ごとの休学でも4回まで、半年ごとでも8回まで。
通算4年以内に単位を取得しなければいけません。
年数は違えど、どの大学にも上限はあると思いますので、複数回の休学を検討している人は必ず確認しておきましょう。
休学中の学費(授業料)について
国公立大学ならば、多くの場合休学期間中の学費は免除もしくは減額されます。
私の大学では、休学を申請した翌月~復学の前月までの授業料を免除してくれました。
ただし、休学期間が短い場合や、休学申請のタイミングが遅いと免除されないことも。
セメスター制なら、休学期間が半期(3カ月)より短い場合、授業料が免除されません。
学費も考慮したいのであれば、3月や9月に休学を申請するのがおすすめです。
休学すると単位はどうなる?
休学時までに取得した単位は無くなりません。
例えば3年生のときに休学しても、1,2年時に取得した単位はそのまま卒業単位に加算されます。
ただしどれだけ成績が優秀でも、休学した時点で4年で卒業できないことが確定するので注意しましょう。
休学&復学手続きは2カ月前から準備しよう
休学&復学手続きには期限日が設けられています。
私が10月からの休学を申請した際は、9月15日が期限でした。
手続きの期限を過ぎると、診断書やサインを揃えても届を受け付けてもらえません。
もし復学期限を過ぎると、やむを得ずさらに半年休むことになったり、修業期限を過ぎて除籍になることもあるので十分に注意しましょう。
手続きは意外と手順が多く、手間がかかります。
- 休学届を貰いに行く
- 担当教員と両親の署名&印鑑サインをもらう
- 疾病の場合は医師の診断書を発行してもらう
などなど、一人暮らしだと時間がかかる手続きです。
余裕をもって対応できるよう、休学(復学)したい日の2カ月ほど前から準備を始めることをおすすめします。
なお、休学手続きの具体的な手順についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
以上、大学休学時の注意点を解説しました。
- 連続して休学できる期間には上限がある
- 休学期間+在学期間が8年を超えると除籍
- 国公立なら学費は基本免除されるが、申請のタイミングや休学期間の長さ次第では免除されない場合もある
- 休学までに取得した単位は維持される
- 休学・復学は都度手続きが必要。
期限日を過ぎると受け付けてもらえないので注意しよう
公的な手続きのため注意事項が多いですが、期限を守ればちゃんと受理してもらえます。
経験をもとに解説しましたので、少しでも参考になれば幸いです。
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