【体験談】塾の事務バイト3カ月で辞めました…仕事内容やメリット&デメリットを紹介

塾の事務バイト体験談 大学生のきろく

「年下と接するのは好きだけど、教えるのは苦手…」
そんな方におすすめなのが塾の事務バイトです。

スキルも学力も必要なく、バイト初挑戦の大学生でも比較的始めやすいので人気があります。

ただ、「事務バイト」といっても受付対応やプリントの整理、テスト採点といった座り仕事ばかりではなく、実際のところは少し違う塾もあるようです。

 

今回は、小学生向け学習塾の事務バイトを3ヶ月で辞めたというAさんの体験談を基に、業務内容やメリット&デメリットについて紹介していきます。

Aさん
Aさん

求人サイトの情報と実際の業務内容が大きく違っていたので、面接の時点で塾の特徴をよくよくチェックしておくことが大切だと思います。

実際に体験してみた所感を一覧にするとこんな感じです。

特徴満足度
給料★★★★
仕事量・キツさ★★★★
研修の有無
メンタル安定度★★★
総合のおすすめ度★★★★

※もちろん、塾の事務バイトすべてに当てはまるわけではありません。あくまで事例のひとつとして参考にしてください。

この記事を書いた人
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ごまふ

摂食障害&大学休学経験のライター22歳
クラウドワークス3年目でライティング案件を受注
暮らしも思考もミニマルにして生きやすさを模索する日々
読書とカフェが大好き

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中学受験の塾の事務バイトの概要と仕事内容

中学受験の塾の事務バイトの概要と仕事内容

塾の事務バイトでは、講師がさばききれない事務仕事を担当したり、授業のサポートをしたりするのが一般的です。

生徒さんに直接指導をすることはありませんが、授業に集中できていない子に声をかけたり、ご家族からの電話に対応したりする機会もあるのでコミュニケーションスキルが求められます。

専門的な知識や講師業の経験がなくてもできる仕事ばかりなので、気軽に始められるバイトと言えるでしょう。

ここでは、Aさんの体験談を基に職場環境や仕事内容について紹介します。

シフトと給料:高給ではないが融通が利く

Aさんの場合
給料:時給1,000円〜(業務内容によって変動)
シフト:週1回
時間帯:夕方〜22:00ごろ

塾の事務バイトの給料は最低賃金レベルで、高給は期待できません。

講師に比べると仕事内容が簡単なので、そこは仕方がないかもしれませんね。

また、Aさんが見た求人サイトには「副業・ダブルワークOK」「週1日からOK」という記載があり、実際シフトを増やすよう頼まれたことはなかったとのこと。

 

そして、小学生の放課後が始まる16時ごろから21時まで授業。そこから後片付けをして、だいたい22時退勤です。

このあたりのスケジュール感は塾によって異なるでしょう。

 

服装と職場の雰囲気:大学生が多め

Aさんの場合
服装:オフィスカジュアル
※原則シャツやジャケット。ネイルやアクセサリーはNG
雰囲気:アットホームで大学生多め。全体的に年齢層が若い

「塾講師はスーツ必須」というイメージですが、塾によってはカジュアルな雰囲気を大切にしているところもあります。

とはいえ、事務スタッフもシャツにパンツスタイルが基本

教室の掃除をしたり、受付まで走って電話を取ったりすることもあるので、動きやすくフォーマル寄りのスタイルにするのがおすすめです。

 

また、バイトの方の多くは大学生で全体的に若々しい雰囲気だったという声も。

Aさん
Aさん

バイトも社員も若い方が多かった印象です。

初回の勤務時には珍しいものを見るような様子でしたので、人の入れ替わりは少ない職場だったのかもしれません。

 

面接〜初回出勤までの流れ:雲行きが怪しい…

もともと副業目的で、週1~2回ペースで細く長く続けられるバイトを探していたというAさん。

求人サイトで塾の事務バイトを見つけて、面接もZoomで実施されたそうです。

Aさんの場合
①求人サイトで応募
②電話で面接日程の相談
③メールで履歴書提出
④Zoomでオンライン面接
⑤初回出勤(契約書のサインや就業規則のチェック)

面接では学歴と希望のシフトを尋ねられ、採用までの流れはスムーズでした。

ただ、面接を担当していた塾長の先生からは「事務といってもいわゆる『受付』というよりは、講師のお手伝いをしてもらうことがあるかもしれない」と説明されたそうです。

「授業で集中できていない子に声をかけたり、授業プリントを配ったりする」
「講師業や授業をお願いすることは無い」
と説明があり、あくまでサポート役であるならとAさんは了承しました。

Aさん
Aさん

ここでハッキリ「No」と言うべきだった…と後悔しています。

仕事内容:実際は全く事務作業ではなかった

Aさんがシフトに入り始めると、求人サイトとは異なる業務を任されることばかりでした。

求人サイトの業務内容実際の業務内容
・テスト採点
・データ入力
・電話応対
・子どもたちの送迎
・授業用プリントの印刷、配布
・自習監督
・出席確認
・授業のサポート(居眠りや私語の注意)
・授業後の教室掃除
※Aさんの場合

どれも一つひとつは簡単なものばかりですが、「事務スタッフ」とはちょっとイメージが違うように見受けられます。

副担任の先生や教育実習生がやっているような業務というとイメージしやすいかもしれません。

 

【デメリット】計4回の出勤で辞めた…イメージと現実のギャップ

【デメリット】計4回の出勤で辞めた…イメージと現実のギャップ

せっかく採用されたAさんですが、結局のところ事務バイトは長く続かず3か月足らずで辞めてしまったそうです。

バイトを始めたての頃は誰でも失敗するものですが、それを踏まえても長く続けられる気がしなかったといいます。

実際のところ何が辛かったのか…Aさんの経験談をもとにご紹介します。

※もちろん、塾の事務バイトすべてに当てはまるわけではありません。あくまで事例のひとつとして参考にしてください。

 

辞めた理由①研修無しで早速生徒の前に立たされる

Aさんが応募したのは中学受験対策の塾でしたが、とにかく講師が少なく全員忙しそうで、研修はおろか業務に関する説明も皆無でした。

Aさん
Aさん

勤怠のつけ方や掃除道具の場所、何時に何年生のどの教科の授業があるのかさえ教えてもらえないまま授業の補助に入ってました

何も教えられないまま「サポートして」とだけ言われても、何をどうサポートしたら良いのか全く分かりませんでした…

 
塾バイトの経験がある方ならすんなり馴染めるかもしれませんが、たいていは塾によって独自のルールや方針があるものです。

マニュアルが完備されている単純作業ならともかく、柔軟な対応が求められる授業のサポートで何も教えられないのは不安ですよね。

研修期間の有無や仕事の覚え方については、面接の際にしっかりと確認しておきましょう。

 

辞めた理由②事務と知らず子どもにどんどん質問される

事務バイトでいちばん困ったのが、自習監督中に生徒さんから「分からないところを教えて」と言われたことだといいます。

Aさん
Aさん

子供たちからすれば塾の大人はみんな「先生」ですから、事務とか関係ないですよね(笑)

質問されたとき他の先生は全員授業中だったので、本当に焦りました。

面接時には「授業をお願いすることはありません」と聞いていても、教室の中に居れば質問を受けることは避けられません。

中学生以上なら事務スタッフはあてにならないと気づいてもらえるかもしれませんが、小学生相手では遠慮なく質問が飛んできますし、簡単に「No」とは言えません

 

Aさんの場合は小学生の学習範囲だったのでなんとか乗り切れたそうですが、この点は講師側にしっかり管理してほしいですよね。

 

辞めた理由③思った以上に立ち仕事。5時間以上立ちっぱなしのことも…

事務バイトを想定していたAさんですが、仕事中に座れる時間はほとんどなかったとのこと。

 

自習監督を務める際も「子どもたちがさぼらないように、教室の前に立って監視役がいることをアピールしてください」と講師の方に頼まれ、1時間以上何もせず立ち続けたとか…

その後立て続けに授業のサポートに入った結果、出勤から退勤まで約5時間半の間、一度も座らずにその日のバイトを終えたこともあったそうです

 

小学生向けの塾ならではの方針かもしれませんが、慣れていないとこれはかなりきついですよね…

 

辞めた理由④シフトがない日も連絡が来る

最近はLINEやチャット、専用のアプリなどを使ってメッセージのやり取りをする職場がほとんどです。

中でも塾は講師同士での連携が要となるため、常に誰かが授業の内容や進捗を報告している状況だったといいます。

Aさん
Aさん

自分は事務スタッフだったので連絡は来ませんでしたが、講師の方は大変そうだな…と見ていて思いました。

事務スタッフは授業に関与しないとはいえ、休みの日もバイト先からチャットの通知が来るのはストレスですよね。

 

【メリット】塾の事務バイトでやりがいを感じたところ

【メリット】塾の事務バイトでやりがいを感じたところ

ここまで悪いところばかり紹介してしまいましたが、もちろん塾の事務バイトならではのやりがいもあります。

ここでは塾の事務バイトのメリットを、Aさんの体験談をもとに紹介します。

 

慣れればかなり割の良い仕事

先ほども紹介したように、自習監督も教室の掃除も、業務自体はごく簡単なものです。

Aさんの場合は求人内容とのギャップがあり違和感を覚えましたが、「そういう仕事」と割り切ったらかなり楽なバイトと言えるでしょう。

Aさん
Aさん

慣れれば相当ラクに稼げる仕事だと思います。慣れる前に辞めてしまいましたが…

シフトの入り方や業務の内容、教室の雰囲気が自分に合っているかどうかによって、働きがいも変わってきます。

自分に合う職場なら生徒さんと程よい距離感でコミュニケーションが取れて、メンタルにも良さそうです。

 

子どもがとにかくかわいい

子ども好きの方にとって、前向きに勉強に取り組んでいる元気な小学生たちを見守りながら働くのはとてもやりがいを感じることでしょう。

小学生に限らず、「年下の面倒を見るのが好き」という人にとって塾での事務バイトは天職です。

真剣に何かに取り組む姿に、こちらが元気をもらえることもあるかもしれませんね。

 

教えた内容が伝わった瞬間がうれしい

事務スタッフは授業を担当せず、教えることが仕事に含まれていないとはいえ、相手が小学生であれば質問に答えなければいけない場面も出てきます。

そのとき上手に教えられずとも、時間をかけてでも自分がアドバイスをすることで生徒さんが「分かった!」と言ってくれた瞬間はとても嬉しいもの。

塾バイトのいちばんのやりがいと言っても良いかもしれません。

Aさん
Aさん

教えるのはすこぶる苦手ですが、小学生の学習範囲なので普段勉強していなくても分かる内容がほとんどでした。

過去に講師系のバイトを経験したことがある人や年下に教えるのが好きという人は、事務でも十分にスキルを発揮できるでしょう。

 

【体験談からアドバイス】塾の事務バイトに申し込む前にここをチェック!

【体験談からアドバイス】塾の事務バイトに申し込む前にここをチェック!

ここまでバイト先の塾に非があるような書き方をしてしまいましたが、もちろん応募した側にも責任があります。

自分も相手も時間と体力を無駄にすることにならないよう、応募前にチェックしておくべき内容をまとめました。

塾の事務バイトが向いている人の特徴

  • 子ども(年下)が好き
  • 立ち仕事でも耐えられる
  • 単純作業や見守るだけの業務でも平気
  • 分からないことを「分からない」と言える、人に躊躇いなく聞ける

大学生バイトでも、教えることになるのは高校生以下の年下です。

今回ご紹介したケースのように、小学校に入りたての小さな子どもを教えることになる場合もあります。

後輩や子どもの面倒を見ることに抵抗がないこと。これが第一条件と言えるでしょう。

また、当然ですが業務中はスマホを見たり本を読んだりするのはNGです。

事務スタッフでも試験監督や自習監督、授業の見守りを任されるケースは少なくないので、黙ってじっとしているのが苦手な人には向きません。

 

そして何より大切なのが、分からないことを「分からない」と言えることです。

塾の事務に限らず、バイトではまったく教えられていないことを急に任されることが往々にしてあります。

そのとき、ちゃんと「知りません」「教わっていません」と言えるかどうか。周囲の社員さんや先輩に言える職場であるかどうかしっかりと見極めましょう。

人に頼るのが苦手な人は、わからないことをそのままにして子どもに誤った情報を伝えてしまうリスクもあるので注意が必要です。

 

面接の時点で断る勇気を持つ

今回の経験をもってAさんが痛感したのは、「面接の時点でこちらから断るべきだった」ということだそうです。

応募した男性
応募した男性

もともと「受付対応や事務作業をしたい」「子どもと交流してみたい」という気持ちで応募したので、「授業のサポートをお願いするかも」と言われた時点で断るべきでした。

個人塾ではなく、本社と教室が分かれているような塾の場合、求人サイトの募集要項と実際の業務内容が異なる可能性は大いにあります
 

自分の中でやれる仕事・やれない仕事との区分をしっかりと決めておき、「違うかも」と思ったら辞退する勇気を持ちましょう。

面接はそのためにあると言っても間違いではありません。

自分を守るのはもちろんですが、塾講師の方々や生徒の皆さんに迷惑をかけないようにするという意味でも大切です。

まとめ

以上、今回は体験談に沿って塾の事務スタッフのバイトの特徴をご紹介しました。

  • 塾の事務バイトはプリント整理やデータ入力だけでなく、自習監督や授業のサポートとして生徒さんの前に立つこともある
  • 業務自体は難しくなく、慣れればかなり割の良いバイト
  • 研修の有無や具体的な業務内容は面接時にしっかり確認しよう!

 

繰り返しになりますが、今回の情報がすべての塾の事務バイトに当てはまるわけではありません。あくまで「こういうパターンもある」という認識のうえで参考にしてください。

今回の記事が何か少しでもお役に立てれば幸いです

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