病気や精神的な理由で大学を休学した場合、復学には大きな不安が伴いますよね。
周囲の目が気になる、単位が取れるか心配、ちゃんと卒業できるのか不安…「怖い」と感じる要素は数えきれないほどあります。
そこで今回は休学&復学経験者である筆者が、当時の状況を踏まえながら対策について考えていきます。
思考のポイントや復学手続きの手順についても解説しているので、少しでもお役に立てれば幸いです。
復学は怖い?迷ったとき実践すること
復学に対して漠然とした不安を感じたとき、すぐに実践できることは大きく分けて3つです。
- 「怖い」の正体を突き止める
- 「そもそも卒業したいのか」を考える
- 卒業したい意志を大学側に伝える
経験則でのお話になってしまいますが、少しでも参考になれば幸いです。
「怖い」の正体を突き止める
「復学するのが怖い」という漠然とした不安を、もう少し具体的に考えてみましょう。
「怖い」と思う対象のモノ・コト・人が分かれば対策を練ることができます。
筆者の場合、以下のような不安事項がありました。
- 所属する学部やゼミの人と会うのが久しぶり
- 先生や友達に理由や事情を聞かれそう、何か言われそう
- ずっと休んでいたので気力がもつか心配
- 授業や研究が遅れていて挽回しなくちゃいけない
もう挙げるとキリがないです。
でもやっぱりいちばんの不安は「久しぶりに人と会うのが怖い。傷つきそうで怖い」ということでした。
そこで、復学後の大学生活にいくつかのマイルールを設けました。
- 授業が始まるギリギリに教室に入る(会話のストレスを避ける)
- 友達作りは頑張らない。あくまで学業優先。
- 人が多い昼休みの学食やコンビニには近づかない
あくまでこれらは一例ですが、自分は「怖い=人との会話」だと分かっていたからこそ対策を立てられました。
余力がある時で構いません。
「何が」「誰が」「どんな時間が」怖いのか、一度具体的にイメージしてみてください。
「そもそも卒業したいのか」考える
「なぜ復学するのか?」を突き詰めると、「卒業する必要があるから」に行きつくわけですが…
これは「卒業したいと思っていないなら復学する必要もない」とも言い換えられます。
卒業することにこだわりが無いなら、学費がもったいないので復学せずに退学すれば良いんです。
休学したから復学しなければいけない、というルールはありません。
メンタルが弱っている時に先のことを考えるのは苦しいと思うので、体調が良いときや気持ちに余裕があるときにでも一度考えてみてください。
※期限を過ぎると復学できなくなる
復学を検討する際の注意点として、休学期間と修業期間の上限は必ずチェックしておきましょう。
筆者の大学では
- 休学期間は通算4年まで
- 在学+休学期間が合計8年間を過ぎると除籍(退学)
が規則として定められていました。
つまり1年ごとの休学でも4回まで、半年ごとでも8回までということ。期限を過ぎると復学できず退学になってしまいます。
年数は違えど、どの大学にも上限はあると思いますので、複数回の休学を検討している人は必ず確認しておきましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています
卒業したいなら大学側に意志を伝える
「卒業したいのか」を検討してみて意志が固まったら、学生支援課やカウンセラー、ゼミの先生などにその気持ちを伝えましょう。
当たり前ですが大学は学生に「卒業してほしい」と思っています。
増してその意志を自ら提示している学生なら、きっちりとサポートしてくれるはずです。
先生の立場で考えてみたら、卒業の意志がある学生をサポートするよりも卒業の意志が無い学生を奮い立たせる方が圧倒的に手間ですよね。
先生は課題や卒論を進めるにあたって無視できない存在ですので、上手に味方につけると安心感が得られます。
復学手続きの方法&理由の書き方
復学手続きの手順は、基本的には休学手続きと同じです。
- 復学届を取りに行く
- 教員と面談しサインをもらう
- 保証人(両親)からサインをもらう
- 必要なら病院で診断書をもらう
- 復学理由を書いて提出する
内容はカンタンですがやることが多いので、できれば復学を開始したい時期の1カ月以上前から動き始めましょう。
病院の診断書は復学時は不要な学校が多いですが、筆者の学校では要求されたので心の準備を。
なお、復学手続きについてはこちらの記事でより詳しく解説しています。
よろしければ参考にしてください。
まとめ
以上、復学に関する対策やポイントについて経験談から解説しました。
- 復学が怖いときは「何が怖いのか」具体的に考える
➡対策を練る
- 「そもそも卒業したいのか」をよく考える
➡意志を学校や先生に伝えて協力してもらう
- 手続きをよく確認して、大学の規則や注意事項を必ずチェックしよう
休学や復学なんて、おそらくこの先一生経験することはありません
(休職、復職はあるかもしれませんが)
復学には大きな不安が伴いますが、乗り越えられればこれからの人生で大きな自信と糧につながる経験になります。
どうか体調第一で、後悔の無い選択ができることを願っています。
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