メンタルが弱い人、うつや精神疾患で不安定な状態の人が自分に合うバイトを見つけるのは至難の業。
ストレスが溜まるのは良くないけど、お金がないと生活もできない…
ストレスを避けつつ長期的に続けられるバイトは、シフトの頻度や時間帯、業務内容、研修の有無などが大きなポイントとなります。
この記事では、大学生で摂食障害とうつ状態を併発した経験のある私が、体験談を交えつつメンタルにやさしいバイトをご紹介します。
具体的な業種をあげながら解説していくので、ぜひ参考にしてください。
メンタル不調時はおすすめしない、きついバイトの特徴
メンタルが不安定な人、そもそもメンタルが強くない人は、心への刺激が強いバイトを避ける必要があります。
中でも以下の特徴が見られるものは精神状態の悪化を招くリスクがあるので要注意です。
- 人手不足
- 深夜or早朝勤務
- いつも混雑している
もちろん「こういう店はダメ!」という訳ではなく、あくまで傾向の話として参考にしてください。
人手不足:飲食チェーンなど
人手が足りていないお店は、当然ながらシフトにたくさん入ってくれることをバイトに要求します。
お店の回転重視のため「人が足りないから入って!」とシフトを大量に入れられることもザラにあります。
特に全国どこでもお店があるような大手の飲食チェーン店は常に人手不足。
研修をしたり指導係をつけたりして、未経験者をしっかりサポートしてくれることも極めて稀です。
多すぎるシフトは心身共に疲弊しますし、断るのもストレスになるので、最初から避けておきましょう。
深夜or早朝勤務:生活リズムが乱れる
メンタル回復において最も大切なのは睡眠時間を確保すること。
深夜シフトや早朝のバイトを入れると、普段の生活リズムにズレが生じて睡眠の質が悪化するおそれがあります。
睡眠不足はメンタル悪化の大きな要因になり得ますから、要注意です。
もちろん、個人差もあります。
「うつ病の人は新聞配達で朝から体を動かすのが良い」「人がいない深夜の倉庫バイトがおすすめ」なんて意見も散見されるので、こればかりは人によりけりです。
ただ個人的には朝9時~夜21時の時間帯のシフトで生活リズムを安定させ、規則的に太陽光を浴びることをオススメします。
いつも混雑している:店も客もイライラ
接客が必要なお店の中でも、人気が高いお店や混雑している時間は、店も客もせっかちになります。
待ち時間が長くてイライラしたお客さんに当たられたり、店員側の余裕がなくなってピリピリしたムードになることも。
- アクセスが良くてお客さんが多いお店
- 飲食店のランチタイム
- 大型スーパーの夕方のレジ
- 土日の百貨店やショッピングセンター
心の安定を守るためにも、上記のようなお店や時間帯は注意深く検討しましょう。
精神的にやさしいバイトの特徴
避けるべき特徴が分かったところで、どのようなバイトを選べば良いのか。
大まかに言えば4つです。ここを抑えていれば長く続けられるバイトに出会える確率が上がります。
- 出勤日は多くても週3日以下
- 覚えることが少ない
- 出勤時間が睡眠に影響しない
- 最低限のコミュニケーションで済む
「週3日」はあくまで目安ですが、一週間を通してバイトがある日の方が少ない状態を保てると、体力的にも精神的にも余裕が生まれます。
また研修期間がしっかりある、覚えることが少ない、マニュアル以外のイレギュラーな場面が少ないといった条件が揃えば穏やかな気持ちで業務に励めます。
「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と焦るとストレスになりますからね。
実際に入ってみないと分からないこともありますが、シフトの頻度と時間帯、業務内容、研修の有無はしっかり確認&検討しましょう。
メンタル不調時におすすめのバイト5選
ご紹介してきた特徴を踏まえ、メンタル不調時にも続けやすいバイトの具体例を5つ紹介します。
- データ入力
- カラオケや屋内レジャーの受付
- 郵便局の仕分けバイト
- 番外編①:ウーバーイーツ
- 番外編②:クラウドソーシング
データ入力
パソコンを使って指定の内容を指示された通りに入力するバイト。基本的なタイピングができれば、パソコンに特別強くなくてもOKです。
データをもらって在宅で働くパターンと、会社のオフィスでデスクに座って働くパターンがあります。
いずれも体力は不要で人とのコミュニケーションもほとんど無いのでかなり気がラクです。
実は私も、会社へ出勤してデータ入力するバイトをもう5年以上続けています。
清潔感のあるオフィスで快適ですし、周囲は年の離れた社員さんばかりなので人間関係のトラブルもゼロ。
色んな会話も耳に入ってきて良い社会勉強になっています。
経験者として強くオススメできるバイトです。
カラオケや映画館の受付
カラオケや映画館などの屋内娯楽施設は、学校帰りの学生、趣味で通う常連さん、土日なら家族連れなどが多く接客業の中でも客層が比較的穏やかです。
「メンタルに不安はあるけど接客業をやってみたい」という人に向いています。
ポップコーンを用意したりポテトを揚げたり、カンタンな調理作業をすることもありますが、覚えてしまえばイレギュラーに遭遇するリスクは低いと言えます。
ただし夜間や深夜は飲み会の二次会等で客層が荒れる可能性もあるので、出勤時間は午前中や昼間を選びましょう。
郵便局の仕分けバイト
宅配のほうではなく郵便局内で手紙や荷物を仕分けたり、事務作業をするバイトです。
郵便局は営業時間が短くマニュアルもしっかり用意されているので、接客ゼロで安定した収入を得られます。
また、年末年始限定の年賀状仕分けバイトもおすすめ。
スキルも年齢も問われず10日ほどの出勤で確実に稼げるので、バイト慣れしたい人やリハビリ代わりにもちょうど良いです。
私自身も経験したことがあるので、気になる方は良かったらチェックしてみてください。
番外編①:ウーバーイーツ
アルバイトとはちょっと違いますが、番外編としてマイペースに働ける業種もご紹介します。
1つ目はコロナ禍に流行ったUberEats(ウーバーイーツ)。
アプリに登録して起動し、飲食店から配達依頼が入ると料理を取りに行って配達するお仕事です。
最大のメリットは、歩合制で働くタイミングを自由に調整できること。
「今日は頑張るぞ!」と思った日にたくさん働けて、「疲れた…」と思ったら休めるので精神面を優先した働き方が実現します。
とはいえ体力がないと続けられない仕事なので、適性を見極めてから登録しましょう。
番外編②:クラウドソーシング
クラウドソーシングは企業やお店に雇われるのではなく、自分らクライアントと契約を結んで業務をこなす働き方です。
指示に沿って簡単な記事を書いたりデータの文字起こしをしたり、アンケートに応えたり…難易度が低い仕事もたくさんあります。
こちらも自分のペースで働く時間と量を決めることができるうえ、自宅やカフェなど好きな場所で仕事ができるというのも大きなメリット。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」「Craudiaクラウディア」といった専用のサイトを介すれば、特別な資格やスキルが無くても仕事を始められます。
ただし稼げるようになるまで時間がかかることや、作業量に対して単価が低い仕事も多いことがデメリットです。
まとめ
以上、メンタルにやさしいバイトの特徴について解説しました。
- 人手不足、混雑が多い、勤務時間帯が生活リズムと合わないバイトは避けたほうが無難
- 覚える内容が少なく、イレギュラーな対応を要求されない業務が◎
- おすすめバイトはデータ入力、カラオケ、映画館、郵便局仕分け、クラウドソーシングなど
当然ながら「このバイトなら安全安心」と言い切れるものはありません。
アルバイトにもストレスはつきもの。
しかし、程よい頻度で自分に合ったバイトをするのは良い気分転換になる場合もあります。
今回の記事が何か少しでもお役に立てますように。
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