2022年読んでよかった本8選。小説,自己啓発,ファッション…たくさんの本に出会えました

生きやすさ探し

困ったとき、分からないとき、元気をもらいたいとき、私は本を開きます。

摂食障害になったときも、人と会えない休学期間も、本が隣で寄り添ってくれました。
 

2022年に読んだ本は全部で63冊。

たぶん「読書好き」の中では少ないほうですが、それでもたくさんの素敵な言葉に出会えました。
 

今回は筆者ごまふが2022年に読んだ中で、特に印象に残った作品8つをご紹介します。

この記事を書いた人
この記事を書いた人
ごまふ

摂食障害&大学休学経験のライター22歳
クラウドワークス3年目でライティング案件を受注
暮らしも思考もミニマルにして生きやすさを模索する日々
読書とカフェが大好き

ごまふをフォローする

2022年読んでよかった本【小説編】

まずは小説編。2022年は全部で46冊の小説に出会えました。

その中でも特に印象に残った作品、明日を生きる力になってくれた4つの作品をご紹介します。

寺地はるなさん『月のぶどう』

私自身大ファンでして、2022年は寺地はるなさんの作品を片っ端から読み漁りました

中でも特に印象に残った作品がこちら『月のぶどう』です。

母親の急逝により双子の姉弟が実家のワイナリーを継ぐことになり、悩みながらも成長していく物語。
 

物語はもちろんですが、セリフや地の文での言葉選びにセンスを感じます。

たとえば冒頭、主人公の歩が周囲に対して距離感を感じている心理描写
 

叔母はやさしい。にもかかわらず、歩は愛想笑いの防具を叔母の前で脱いだことがない。理由はうまく説明できない。防具を脱ぐことができないことを、かすかに後ろめたく思う。

『月のぶどう』p21

叔母は悪くないのに、と思えば思うほど、防具の紐をきつく締め直してしまう。

『月のぶどう』p22

「距離感がある」ことを「防具」と表現するところが絶妙ですよね…!
 

家族とは何か、姉弟とは何か、人とのつながりとは何か…

決して押し付けず、どこまでも人間らしく描かれた温かみ溢れる作品です。

 

小嶋陽太郎さん『放課後ひとり同盟』

個人的にキラキラした青春ものはちょっと苦手なのですが、背表紙の「あらすじ」に惹かれて読みました。

思春期のモヤモヤがシンプルかつダイレクトに描写され共感力抜群です。

 

家族との摩擦に悩む女子高生、トランスジェンダーの高校生、過去の恋から踏み出せない大学生、兄の役に立ちたい小学生…

様々な登場人物の視点から一人で抱え込むしかない不安がありありと表現されています。
 

読み終わった後には味方が一人増えたような心強さを感じました

以来、小嶋陽太郎さんのファンになり、作品を片っ端から読んでいます。
 

いま誰にも相談できずにひとりで悩んでいる人の背中を押すような作品です。

 

畑野智美さん『感情8号線』

環状線沿いに住む20代~30代の女性6人それぞれの恋愛模様を描いた作品。

畑野智美さんの代表作の1つで、ドラマ化もされています。

畑野智美さんが描く等身大の恋愛は、ロマンチックな物語よりも胸に響くものがあります。

片思い、不倫、失恋、DV、初恋…様々な女性が理想とリアルの狭間で抱く感情を、絶妙な言葉選びで表現されています。
 

これを読むと「大学生の私の恋愛などまだまだカワイイもんだな…」と思いました。

でも同時に、一歩大人に近づいたような気持ちも

手元に置いて、定期的に読み返したくなる作品です。

 

青木祐子さん『これは経費で落ちません!』シリーズ

こちらもドラマされ、誰もが一度は聞いたことがある大人気タイトル。

経理部OLである森若さんの仕事模様や人間関係にまつわるエピソードを描いたシリーズです。

読み心地が軽くて数時間で読み切れるボリュームですが、登場人物の性格や行動は非常にリアル。

私は大学生ですが、会社のオフィスで社員さんと作業するアルバイトをしているので「こういう人いるいる!」の連続です笑
 

また、主人公である森若さんが賛否分かれる性格をしているのですが、個人的にはとても好きです。

確固たるルーティンがあるところ、素直じゃないけど世話を焼いてくれるところ、頑固なところ…たいへんに人間味溢れています。
 

1話完結で複雑な描写も無いので、スキマ時間の読書や気分転換にもおすすめですよ。

2022年読んでよかった本【メンタル編】

小説だけでなく、自己啓発やビジネス書もたくさん目を通しました。

中でも特に「心がラクになった」「生きやすくなった」と感じた本を2冊ご紹介します。

いずれもイラスト付きで難しい言葉は使われていないので、誰でも手軽に開きやすいものです。
 

本田晃一さん『なんか勝手に人生がよくなる やめることリスト』

実業家としても活躍されている本田晃一さんの2021年の出版書。

タイトル通り「辞めると人生がラクになること」について具体的に解説されています。

普段から発信活動をされていることもあり、親しみやすい文章やシンプルな言葉選びをされています。

内容は自分自身に当てはまることが多く、非常に説得力があるものばかりでした。

  • 「自分が苦しめば許される教」をやめる
     
  • むかつくパワーをカンニングパワーに変える
     
  • 「自分の苦手」は「誰かの活躍の場」
     
  • 尽くす人は、本当は尽くされたい人

などなど、「生きづらいポイント」を的確に突いてくれます。

繊細で傷つきやすい、もう少しラクに生きたい…そんな人におすすめの1冊です。

 

水島広子さん『大人のための「困った感情」のトリセツ』

「心が不安定なとき、インスタントに開ける本が欲しい。」

そんな折に出会ったのがこちらの書籍でした。
 

怒り、不安、不機嫌、悲しみ、悔しさ、寂しさ、罪悪感…

様々な「困った感情」に陥ったときの対処法を記した、まさに「トリセツ」のような本です。

著者である水島広子さんは精神科医の先生で、摂食障害の本を探していた時に出会いました。

やさしく、分かりやすく、そして的確。

患者さんと向き合うなかでの経験と知識から解説されているので、信頼感があります。

 

個人的に特に学びとなったのは「怒り」について解説されたこちらの一節。

「怒っている」=「困っている」

(中略)

「こうなるはずだったのに!」「余計な邪魔が入った!」など、「自分が想定していたようにならなくて、困った」ことによる怒り(予定狂いの怒り)だったことがとても多いと思います。

『大人のための「困った感情」のトリセツ』p24

怒りとは「困った」から引き起こされる二次的な感情。

そう理解したとき思わず「なるほど…!」と唸りました。

今後も感情が揺れ動いたとき、お世話になりそうな本です。

 

2022年読んでよかった本【ファッション編】

本は学びであり経験であり、娯楽でもあります。

ファッションに関する本を読んで気持ちを躍らせるのも趣味の一つです。

2022年、毎日のオシャレを彩ってくれる素敵な本に出会えました。

 

吉川景都さん『メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』

本屋さんで見つけ、タイトルに惹かれて手に取りました。

「メイクが苦手」「メイクは好きだけどイマイチぱっとしない」「毎日のメイクに飽きてきた」

そんな悩みに応えてくれる1冊です。

コツや手法がマンガで掲載されているので、読みやすいし分かりやすい。

  • アイシャドウは縦にグラデーションを付ける
  • スキンケアはクレンジングが9割
  • 化粧ノリはコスメではなくメイクツールをチェック!

などなど、明日からできる簡単で具体的なテクニックを解説してくれているので、めちゃくちゃ参考になります。
 

この本を読んでから、私も自分のメイクがグッと垢ぬけて毎日楽しくなりました

コスメ系の書籍を探している人におすすめです。

 

aya.mさん『街で目がいく人のオシャレのひみつ』

ファッション好きのイラストレーターさんが描いた「街で見かけたおしゃれな人」のコーディネートがたっぷり詰め込まれた1冊。

「いろんな人のコーディネートが見たい」

「でも雑誌はかさばるし、いらない情報も多い…」

そんなときに書店で見つけて衝動買いしました。なんとってもイラストがかわいい!

日々のコーデを楽しんでいる人のイラストがこれでもかと詰め込まれていて、ページをめくるたびワクワクしました。
 

オシャレに見えるコツをワンポイントで紹介しているので、簡単にマネしやすいのも嬉しいところ。

インスタやTwitterではつい流し見してしまうので、本を手元に置いて、コーデに悩んだとき参考にしています。

 

まとめ

以上、筆者ごまふが2022年読んでよかった本ベスト8をご紹介しました。

 

好きな本が1冊見つかると、同じ作者さん、同じジャンル…と枝葉のように幅が広がっていきます。

2023年もかけがえのない宝物のような本に出会えますように。

MUJIBOOKS(無印良品)推奨のフォトブック『BON』

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました