「何もやる気になれない、片付けなんて無理…」
「キレイな部屋が良いのは知ってるけど、それができれば苦労しない」
これは私のうつ気分がピークだったころの頭の中。
布団の中から、床に散らばった服をぼんやりと眺めながらそんなことを考えていました。
今回はミニマリスト思考を取り入れたことでうつ状態が改善した体験談やうつ気分から断捨離を始めるコツをご紹介します。
メンタル不調で散らかった部屋に自己嫌悪を覚える苦しさから、一歩踏み出すための役に立てればと思います
ミニマリズムでうつ気分が改善した
私は摂食障害をきっかけにメンタルが安定しなくなり、医師から「躁うつ状態だ」と言われました。
大学を休学し「もう二度と顔を上げて外を歩ける日は来ない…」なんて考えた日々。
しかし思考にミニマリストのマインドを取り入れたことで毎日が少しずつ楽しくなってきました。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
在宅時のストレスが減る
激しく散らかった部屋は、居るだけでストレスが溜まってしまいます。
なぜなら視界に入ってくる情報が多すぎて、部屋に居るだけで脳が疲れてしまうから。
人も建物も看板も多すぎる大都会を歩くだけで疲れるのと同じです。
- 服やゴミが床に散らばっている
- 机の上に教材や資料が置きっぱなし
- またがないと部屋を歩けない
部屋がこのような状態なら、無自覚にストレスの一因になっているおそれがあります。
ぼーっとしているだけで今求めていない情報まで視界に入ってくるからです。
たとえばベットに横になったとき、無造作に置かれたTシャツが見えて
「あぁ片付けなきゃ…」
「そういえば洗濯物溜まってるな」
なんて思考がよぎったら、のびのびと休めませんよね。
服を管理できる枚数に絞って、クローゼットに仕舞いやすい仕組みを作ればこのリスクは回避できます。
視界がクリアになるだけでも、部屋に居る時のストレスがぐっと減りますよ。
自己嫌悪のループから脱却
片付けられない部屋は、時に自己嫌悪の原因になります。
そして自己嫌悪からうつ気分が悪化し、家事のやる気が下がってさらに部屋が散らかります。
ゴミや物が部屋に溜まる
→部屋が散らかり、快適に過ごせない
→片付けられない自己嫌悪
→うつ状態で片付ける体力が無い
→ゴミが部屋にたまる…
もうこれ、地獄の無限ループです。
片づけを始めるキッカケさえ掴めれば、ループを抜け出すことができストレスの蓄積もかなり改善されます。
「そのキッカケが掴めないんだよ…!」という人のために、うつ気分から片づけを始めるコツを後ほど詳しくご紹介しますね。
「本当に好きなもの」が見えてくる
私が思うミニマリストのマインドは、「モノが少ないこと」ではなく「好きなモノだけに囲まれていること」です。
要らないモノを捨てていくことで、残ったモノから自分の「好き」の特徴が見えてきます。
私は多すぎた洋服を断捨離したとき、無意識に淡いブルーカラーの服を残していて「そうか、私は淡いブルーが好きなんだな」と気づきました。
そこから服や雑貨、小物を買うときは淡いブルーを選ぶようにすると、好きな色に囲まれていることで気分が上がりウキウキしました。
様々なものから自分の「好き」の基準が分かることで、生活の満足度がアップします。
小さな幸せの共通点を見つけることで少しずつ、うつ気分も改善されていきました。
うつ状態から掃除、片付けを始める3つのコツ
ミニマリズムの良さを訴えている私ですが、うつ状態で悩んでいた当初は
「部屋がキレイなほうが良いのは分かってる…でも頑張る気力が無い!」
と投げやりになっていました。
うつ気分のときは断捨離どころか、起き上がる気力も出ません。
そんな時は気合ではなく、始められるしくみやルールを作っておくことで断捨離に取り掛かることができました。
私が実践したのは以下の3つ。
1つずつ解説していきます。
ゴミの日だけ頑張ってみる
「1日1捨」という言葉もありますが、個人的には毎日何かを捨てる必要は無いと考えています。
むしろ「やらなきゃ」と毎日思っていると、できなかったときにモチベーションが下がります。
私が見つけたのは、「ゴミの日だけ捨てる」というやり方です。
週に2回は可燃ごみを捨てるために、必ずゴミ袋を取り出しますよね。
そのゴミ袋を広げたときに、可燃で要らないモノをついでに捨てるのです。
一個捨ててしまえば「ついでにこれも、これも」と芋づる式にゴミ袋へ入れられたりします。
特に月に2回しかない不燃ごみの日は絶好のチャンスです。
ゴミの日は自分の意志に関係なくやってくるので、うまく利用すれば断捨離を始めるハードルはグッと下がると思います。
断捨離なんてやる気分じゃない…という人は、とりあえず次のゴミの日だけ、頑張ってみませんか?
眠れないときに断捨離する
深夜になっても眠れないのは、メンタル不調時のあるあるですよね。
どれだけ目を瞑ってもただ時間が過ぎるだけ…そのまま空が明るくなってきた時の絶望感ハンパないです。
私は眠れないときには潔く諦め、起き上がって別のことをするようにしました。
せっかくなら時間を有意義に使ってやろうと、真夜中に断捨離を始めてみたのです。
深夜だからか妙な高揚感があり、思い切って捨てるエネルギーが不思議と湧きました(笑)
「寝られなかったら断捨離しよう」と決めておくと、「寝なきゃ」というプレッシャーが消え心も軽くなった気がします。
断捨離は余った時間にやるくらいがちょうど良いのです。
ミニマリストさんの動画を観る
憧れのミニマリストさんが見つかると片付けのモチベーションが急上昇します。
SNSで素敵な写真と共に、片付けのコツを発信しているミニマリストさんは大勢いますよね。
またYouTubeで、vlogやルーティン動画から「こんな暮らしがしてみたいな」と具体的なイメージを貰うことも可能。
私はYouTubeで発信をしている憧れのミニマリストさんが5人くらいいて、部屋のレイアウトや持ち物を参考にしています。
時には非常に共感できるマインドもあり「憧れに近づくためにとりあえず動こう」とスイッチを入れるきっかけになりました。
まずは具体的にイメージしやすいYouTubeから、趣味の合うミニマリストさんを見つけてみてはいかがでしょうか。
モノだけじゃない!時間も捨ててみよう
「いらないモノ、余計なモノを捨てる」の範囲を広げてみると、物理的な物に留まりません。
「いらない時間」も捨てることで、本当に好きで必要なものに時間を費やすことができます。
どのような時間を「いらない」と判断するかは人それぞれですが、今回は代表的な例を2つご紹介しますね。
SNSサーフィンの時間
結論から言うとSNSは発信だけに留め、受信は極力避けることをおすすめします。
誰でも手軽にカンタンに情報発信できるというSNSの特徴は、メリットでありデメリットでもあります。
確証の無い情報や知識を観るなら、その時間で専門の人が書いた書籍を読むほうが効率的です。
また、自分と似た年齢や境遇の人が楽しそうにしている投稿を見て比較して落ち込むこともありますよね。
SNSで流れてくる情報はストレスや偏った思考の原因になりがちです。
もちろん「SNSを辞めろ」という訳ではありません。
あくまで自らの発信や、知りたい情報を自分から探すのみに留め、受動的なタイムラインをぼんやり眺めるSNSサーフィンの時間を減らすことをおすすめします。
ウィンドウショッピングの時間
ミニマリストの思考を取り入れ部屋が片付くと、安易な買い物をすることが減ります。
「これは自分に本当に必要か、本当に好きか」
「今の部屋にモノを増やしてまで買いたいか」
などなど、じっくり吟味して買うようになるからです。
自宅で通販サイトをなんとな~く眺め気づけばあっという間に時間が経っていた…という経験はありませんか?
通販サイトのサーフィンは楽しいですが、時間を大幅に費やしたり無駄な買い物を招く原因になるので、心当たりがある人は10分でも減らしてみましょう。
まとめ
以上、ミニマリズムがうつ状態にもたらす影響や、断捨離を始めるコツについてご紹介しました!
ここまで書いておいて何ですが、本当に心がしんどいときに無理に部屋を片付ける必要はありません。
少しでも余裕が生まれたとき、頑張れるぶんだけやればいいと思います。
ただ、片付けられない自分を責めて、気分がより沈んでしまうのはとても辛いことです。
自己嫌悪の渦に沈み込んでしまう前に少しでも行動を起こせたらと、今回の情報をお伝えしました。
この記事が少しでも、何かのお役に立てれば嬉しいです。
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