摂食障害,過食症の病院で1年4カ月カウンセリングに通った経過と体験談を紹介。食事指導は無し。

摂食障害体験記

「摂食障害かもしれない」「過食をやめたい」

そんな気持ちを抱きつつも「無理やり食べさせられるんじゃないか」と不安を感じ、通院に踏み切れない人もいるかもしれません。

しかし私が通うカウンセリングでは食べることを強制されたり、痩せたい意思を否定されることは一切ありません。

私は通院して本当に良かったと思っており、摂食障害と向き合ううえで心の大きな支えとなっています。
 

この記事では、過食症で1年4か月以上カウンセリングに通い続けている体験談をお届けします。

ただし、今回の記事でご紹介する内容はあくまで私個人の体験談です。

摂食障害の程度には個人差がありますので「カウンセリングってこういうのもあるんだ」と参考程度に留めていただければと思います。

 

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ごまふ

摂食障害&大学休学経験のライター22歳
クラウドワークス3年目でライティング案件を受注
暮らしも思考もミニマルにして生きやすさを模索する日々
読書とカフェが大好き

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月2で通う摂食障害カウンセリングの主な内容

https://unsplash.com/ja

「人に話して過食が治るなら、今こんなに苦労していない」
私はカウンセリングに通う当初、そう考えていました。

しかし、相手は摂食障害治療のプロ。

ただ会話するだけではなく、摂食障害に向き合うための道しるべを作ってくださいました。

私が通うカウンセリングの主な内容は以下の3つです。

  • 認知行動療法(ワークシート、日常記録)
  • 摂食障害の書籍や資料紹介
  • フリートーク、雑談

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

認知行動療法(ワークシート、日常記録)

お世話になっている先生によると、私が通うカウンセリングでは認知行動療法という手法を軸にしているそうです。

認知行動療法とは心理療法の1つで、じぶんの考え方のクセや物ごとの捉え方(認知)のゆがみを自覚し
修正する
ことで精神的な治療をはかります。
 

具体的なやり方としては、考え事を紙に書いて整理することが多く、私は1年以上を通して様々なワークを行いました。

  • 食べたもの記録
  • 頭の中円グラフ
  • 過食時の行動や感情の記録
  • 「今日できたこと」の記録

「頭の中円グラフ」は文字通り、自分の頭の中で考えていることとその割合を円に書き込みます。

通い始めた当初は半分以上食べ物のことで埋まっていました。

しかし6か月後、1年後と、何を書いたか忘れた頃にもう一度書いてみると、面白いことに自分でも気付かないうちに少しずつ変化しているんです。
 

他にも、過食をしてしまったときには「前後の行動や感情から原因は無いか」「過食中何を考えていたか」などを記録します。

もちろんこれらの記録は強制ではなく書けなくても全く怒られたりしません。

むしろ「すごい!書いてる!偉い!」と予想以上に褒められます(笑)
 

1回やって自分には合わない、書くのがしんどいと感じたらすぐにやり方を変えてくれます。

気付けば現在では、考え事や整理したいことは紙に書くという習慣がつきました。

 

摂食障害の書籍や資料の紹介

これは珍しいことかもしれませんが、私のカウンセリングの先生はおすすめの書籍を貸してくださいました。

私が「読書好きで、悩み事があるとハウツー本などの書籍を探しがち」と伝えると「あなたに合うかも」と摂食障害治療の本を渡してくれたのです。

それまで摂食障害関連の書籍は色々読んでいましたが、借りた本は非常に読みやすくしっくりきました。

もちろん、これは先生にもよると思うので一概には言えませんが、「おすすめの書籍はありますか?」とプロに聞けるのもカウンセリングの良さです。

 

フリートーク、雑談

正直、私がカウンセリングに通い続けるいちばんの理由はこれです…(笑)

私は基本ずっと一人で過ごしていてほとんど人と会話をする機会が無いので、カウンセリングの先生と話せる時間は良い気分転換になります。

食事のことだけでなく、日常でモヤモヤしていることや気づいたこと、中高生時代の話をすることもあります。
 

摂食障害と直接関係がある話じゃなくても、会話の中で自分の思考のクセや性格を把握できるので決して無駄な時間ではないそうです。

「ただ誰かに話を聞いてほしい」
そんな想いも、充分カウンセリングに通う理由になりますよ。

 

摂食障害のカウンセリングで食事指導はしてくれる?

https://unsplash.com/ja

結論から言うと、私が受けているカウンセリングでは食事内容の指導は特にありませんでした。

私は低体重期も短かったうえ、あくまで心療内科クリニックなので栄養面ではなく考え方や認知面からアプローチするのが特徴のようです。
 

もちろん「ちゃんと食事記録してすごいじゃん!」とか、過食に対して「そのくらい食べちゃうよ~美味しいもん」とコメントはしてくれます。

食事指導ではなく、食事内容をいかにポジティブに捉えるかを教えてくれる感じですね。
 

低体重がピークだったときは「これより減ると、別の病院で栄養面を見直すことになるかな」と(あくまでやんわりと)言われました。

ですので動けないレベルで低体重に陥っている人食事内容から療養したい場合は、大きな病院に行くのが良いと思います。

 

摂食障害で病院に行くときの注意点

「摂食障害かも」「過食をやめたい」
藁にも縋る想いで病院へ行くことを選ぶかもしれません。私もそうでした。

その際に心に留めておいてほしいことが以下の3つです。

  • 初診の予約はすぐに取れない可能性が高い
  • 「変化はすぐには出ない」と思っておく
  • 過食衝動を抑えるような即効性のある薬は無い

 

初診はとにかく予約が取りづらいので、なるべく早めに電話をかけることをおすすめします。

 

また、過食衝動を抑えてくれる夢のような薬は残念ながら今日存在しておりません。

うつ状態やパニックを落ち着かせる薬は出してもらえますが、摂食障害に直接効く薬は無いのです。

 

病院に数回行って改善するものではないので、少なくとも数か月、半年以上はかかるものと思っておきましょう。

通院~現在までの症状の変化は? ➡

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