「食べたくて仕方がない」「食べること以外考えられない」
過食スイッチが一度入ると、なかなか抑えることは難しいですよね。
私も低体重からの回復期過食にひどく苦労した経験があります。
重要なポイントは、「どうやって食べないか」よりも「どうやって食べるか」を考えることです。
過食と向き合っていくうちに、過食時にパンやお菓子と一緒に食べておくと過食が早めに治まる食べ物がだんだん分かってきました。
この記事では過食中におすすめの食材と、逆に過食のスイッチになりがちな食材を私の経験談からご紹介します。
あくまで個人の感想になりますが、少しでも参考になれば幸いです。
過食を止めるのに役立った食材3選
今からご紹介するのは「過食を予防する食材」ではなく「過食中におすすめの食べ物」です。
「これを食べれば過食が無くなるよ」という効果を保証するものではなく
「過食中にこれも食べておくと、過食が早めに治まった」という私自身の経験を紹介します。
ポイントは「どうせ食べるなら健康的なものを食べよう」の意識をもつこと。
摂食障害は個人差が特に激しいのであくまで参考程度ですが、少しでもお役に立てて頂ければ幸いです。
卵
個人的に過食ストップにいちばん効果的だった食材が、卵です。
ゆで卵、目玉焼き、スクランブルエッグ、卵焼きなどなど…とにかく何か食べたくなったら、卵を食べるようにしていました。
理由は単純で、栄養価が高い・カロリーが低い・罪悪感が少ないの3点がそろっていたからです。
過食時は栄養が偏りがちになるので、「過食するときは卵も一緒に食べる」というマイルールを設置したところ、徐々に過食が治まるタイミングが早くなっていきました。
「卵を何個も食べると身体に悪い」という不安もありますが、私は過食で菓子パンばっかり食べるよりマシだと割り切っています。※もちろんやりすぎは禁物です
温かいスープ、汁物
きっかけは、私がお世話になっている摂食障害のカウンセリングの先生が、「過食時も水分は摂ったほうがいいよ」と教えてくれたことでした。
寒い冬は温かいスープを食べるのが好きで、過食時も一緒に食べることに。
すると、熱と水分がお腹を程よく満たしてくれました。
熱いとガッと勢いよく食べることもできないので、過食のペースも物理的に遅くなります。
味噌汁やポタージュ、中華スープなど、ジャンルは何でも構いません。
私はリケンのごまがたっぷり入ったわかめスープを今でも愛飲しています。
好きな汁物を用意して、過食時に一緒に食べてみてください。
ただし、インスタントのスープは塩分が多い場合があるので、1日の塩分摂取量6.0gをめやすにしましょう。
無添加の食品
先ほどもお伝えしましたが、「健康的なもので過食をする」という考え方はおすすめです。
私はオーガニック過激派ではありませんが、添加物が多い食べ物は味が濃く中毒性が高いと思います。
過食を治めるのは難しいことですが、過食が過食を招く事態は避けたいですよね。
過食をするときでも、なるべく身体に優しいものを選ぶことで、自分への負担を少しだけ軽くすることができます。
ちなみに私が過食時にお世話になっているおやつは江崎グリコのshall we?クッキーです。
マーガリンやショートニングが使われていないので、安くて大容量のクッキーとは別格の美味しさですよ…!
かえって過食スイッチになった食材3選
過食と長期間向き合うなかで、「これを食べるといっそう過食スイッチが入るような…」という傾向も見えてきました。
そこで、私にとっての「過食につながりやすい食材」もご紹介しておきます。
こちらもあくまで経験談ですが、過食を減らしたい人は参考にしてみてください。
ナッツ:食感がクセになりすぎる
ナッツって永遠に食べられるんですけど、私だけでしょうか…?(笑)
よく「満足感がある」とダイエット中の間食にオススメされていますが、私にとってナッツは「食べる」スイッチがオンになる要注意食材です。
おそらく噛み応えのある食感と、素手で食べるスタイルが「過食」を意識させるのではないかと推察しています。
とはいえ私はナッツが食べ物として大好きなので、食べるの辞めるつもりはありません。
私がナッツを食べる時は、こちらの2点を意識しています。
- 最初から完食するつもりで食べる
- 必ず水分を一緒に摂る
ミックスナッツは残すことを想定して大容量で販売されていますが、残すとか無理なので最初から「食べきる食事」として食べています。
このように過食になりやすくても食べたい食材は、我慢するのではなく、自分なりのルールを決めて楽しむようにするのがおすすめです。
オートミール:すぐに食べられる
こちらもダイエット食の定番、白米や小麦の代用にも便利なオートミール。
お米に比べて罪悪感が少ない主食として私も愛用していましたが…
結論、便利すぎて過食につながりやすくなってしまいました。
というのも、オートミールはお湯を注いだり、水を加えてレンジで1分くらいチンすればすぐに食べられます。
炊飯に30分以上かかるお米に比べ、短時間で調理して口にできるという便利さが、私には過食の引き金となってしまいました。
しかも柔らかくて食べやすいから、過食時なんて一瞬で平らげるんですよね…
短時間で調理と完食を何度も繰り返すようになってしまったので、現在オートミールは家に置かないようにしています。
ゼロカロリー系の食品
食べているのにカロリー換算しなくていいことから、ゼロカロリー食品を普段の食事に利用している人もいるのではないでしょうか。
私も一時はゼロカロリーゼリーを食事代わりにしていましたが、結局定期的な過食の引き金となってしまいました。
その理由は主に2つあります。
理由1:味覚が鈍くなる
ゼロカロリー食品には、たいてい人工甘味料が使用されています。
以下のような成分表示の食品を、日常的に手に取る人も多いのではないでしょうか?
- アスパルテーム
- アセスルファムK
- スクラロース
- ステビア
人工甘味料そのものは、厳密なテストをクリアし安全性が保障されている材料です。
しかし特徴として強烈な甘みをもち、多いもので砂糖の約200倍もの甘さがあると言われています。
強すぎる甘味に舌が慣れてしまうと、多少の甘味では満足できなくなるおそれも。
私も一時的に人工甘味料を避け、久しぶりに口にしたとき、あまりの甘さに美味しさを感じられませんでした。
「これを毎日食べてたのか…そりゃ中毒になるなぁ」と感じ、それ以降ゼロカロリー食品は食べないようにしています。
理由2:エネルギー不足を招く
「甘いお菓子はカロリーが高め」「甘さが無い食べ物はカロリーが低め」
これは当たり前ですよね。
しかし人工甘味料が使用されたゼロカロリー食品は「甘いのにカロリーが無い」ため、感じる糖分と体内のエネルギー量に差が生じます。
その差が脳の誤作動を引き起こし、食欲を招くことが不安視されています。
簡単に言えば、脳が「すごく甘いのにカロリーが入ってこないぞ?もっとエネルギーを摂らないと」と判断するわけです。
食べても食べてもエネルギー不足状態を招くおそれがある点が、ゼロカロリー食品の懸念点と言えるでしょう。
以上のような理由から、人工甘味料には高い中毒性があり、私は避けるようにしています。
ただしこれらは過食に関する個人的な体験談なので、人工甘味料を過剰に恐れる必要はありませんよ。
過食衝動は抑えなくていい
ここまで書いておいて何ですが、私の個人的な意見として「過食衝動は抑えなくていい」と思っています。
重要なのは「過食をしないこと」ではなく、「過食後の罪悪感を最小限にすること」。
食べたのを後悔しないための工夫を探っていくことだと考えています。
そのためにも今回は、過食中におすすめの食べ物をご紹介させて頂きました。
食べることそのものを否定するのではなく、「何を食べるのか」を考えていく。
ハードルを少しだけ下げて、できたら自分を思いっきり褒める。
その繰り返しが、過食の減少につながっていくと私は感じています。
まとめ
以上、過食時におすすめの食材、避けた方がいい食材をご紹介しました。
- 過食中におすすめの食べ物:卵、温かいスープ、無添加食品
➡食べるなら健康的なものを!
- 過食になりやすい食べ物:ナッツ、オートミール、ゼロカロリー食品
➡クセになるもの、簡単に調理できるものは避けると◎
- 過食衝動は無理に抑えず、「どうやって食べるか」を考えよう
過食時は終わりが見えない日々に、心が折れそうになることもあると思います。
そんな中、この記事を最後まで読んでくださったことに、心から感謝を申し上げます。
今回ご紹介した情報が、少しでもお役に立てますように。
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